“王になった少女”の真実――ロウンも魅せる『恋慕』の感動時代劇

男装ヒロインの時代劇、もう見飽きたって?
いやいや、**『恋慕(The King’s Affection)』**はそんな安っぽい設定じゃない。

双子に生まれたことで命を狙われた少女が、
“亡くなった兄の代わりに王として生きる”という、
切なすぎる運命に立ち向かう物語

主演はパク・ウンビン
“女性として生きること”を封じられ、王としての人生を強いられる――
その内に秘めた苦悩と誇りを、繊細かつ力強く演じてる。

そしてロウン(SF9)は、その王に惹かれてしまう男役。
真実を知らずに惹かれ、揺れる感情がたまらなく切ない。

観る側まで呼吸が止まるほどの緊張と、
時おり差し込む優しい光――
これは、“ただの時代劇ロマンス”なんかじゃない。

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キャスト紹介

  • イ・フィ(演:パク・ウンビン)
     王位に就いた女性。双子として生まれ、女児であるがゆえに命を狙われた過去を持つ。
     亡き兄の身代わりとして“王”として生きることになる。冷静沈着だが内に葛藤を抱える。

  • チョン・ジウン(演:ロウン)
     王イ・フィの師であり、幼い頃に出会った初恋の相手。
     成長してから再会し、王に惹かれていく。真実を知らず、もがく姿が印象的。

  • キム・ガオン(演:ペ・ユンギョン)
     フィの側近で、寡黙で忠実な護衛。信頼を寄せる存在であり、フィの秘密も知る数少ない人物。

  • ノ・ハギョン(演:チョン・チェヨン)
     明るく素直な性格の王妃候補。王に恋心を抱いており、三角関係の要素も…。

  • チャン・ムンソ(演:ナム・ユンス)
     ジウンの友人であり、官僚の息子。政治的な動きにも関与していく存在。

あらすじ|“男として生きる”決意が運命を動かす

王室に生まれた双子。
当時の慣習では双子は不吉とされ、とくに女児は存在を許されなかった――。

妹として生まれたイ・フィは、生まれてすぐ命を狙われるが、世子嬪であった母の機転でなんとか生き延びる。
月日が経ち、自分の出自を知らぬまま官女として宮廷に仕えることに。

そこで出会ったのは、自分とうり二つの王子(世子)。
しかし運命は残酷で、兄は命を落とし、フィは“王”として生きる道を背負わされる。

自分の正体を隠しながら国を治めるフィ。
そんな彼女の前に、かつて心を通わせた少年・ジウンが王宮の教師として現れる。

ジウンは、知らず知らずのうちにフィの過酷な運命と深く関わっていた。
その事実を知らぬまま、彼は“王”となったフィに、かつて惹かれた少女の面影を感じ取り、男だと思いながらも心惹かれていく。

禁じられた想いと揺れ動く運命の中で――
「恋」と「王の務め」、果たしてフィが選ぶのはどちらなのか。

考察|“隠された真実”が生む切なさと尊さ

このドラマの最大の魅力は、やっぱり「真実を語れない恋」の切なさ。
“王として生きる”という使命のせいで、自分の性別も感情も押し殺さなきゃいけないフィ。
でも、心のどこかではジウンへの気持ちがずっと消えていないんです。

ジウンの方も、最初はただ“王”として接していたのに、次第に惹かれてしまう葛藤が丁寧に描かれていて…。
観ているこっちは「いやもう気づいてるでしょ!?」って、何度もツッコミたくなる場面が連発。

私この作品で初めてロウン様を拝顔。
「こんな完璧なルックスがアジアに実在するのか!?」って本気で叫びたくなるほどの美貌とスタイル。
年齢問わずキュン死間違いなしです。

でも『恋慕』の深さは、“バレる or バレない”のスリルだけじゃない。
王としての威厳、家族との関係、そして国の未来まで背負ってしまうフィ。
「どうしてそこまで…」と感じる場面が多いけど、その一つひとつに“愛”と“責任”が詰まっているからこそ、彼女の選択に納得できるんですよね。

さらに、王宮を取り巻くどす黒い人間関係と次々に襲い掛かる危険。
最大の脅威は、身内であることの恐怖。

そんな重い運命を背負いながらも、パク・ウンビンの演技が光ります。
恐怖に立ち向かう凛々しい王子から、秘めた恋心を健気に隠す乙女まで――爽やかに演じ切っていて、お見事としか言いようがない。

私は、「ウ・ヨンウは天才肌」「無人島のディーバ」でパク・ウンビンに激ハマりしてからの~「恋慕」だったので、その演じ分けのカメレオンぶりが本当にあっぱれなので、ぜひ全部見てみて欲しいです!

性別も身分も超えてしまう“本物の恋”。
そのすべてが『恋慕』というタイトルに詰まっていて、登場人物も美しく、長編なのに何度も見返してしまうドラマでした!

締め|“誰かを守る”ことの美しさに心を奪われた

“男として生きるしかなかった女性”と
“その正体に気づいても愛を貫いた男性”。

この物語は、単なる“禁断の恋”ではなく、
身分や性別という壁の前でも人を信じ抜く強さや、
「愛する人を守る」ということの覚悟を描いた、
とても丁寧で美しい作品だったと思う。

王宮という閉ざされた世界で、誰にも言えない秘密を抱えながら、
それでも愛し合う2人の姿には、いろんな意味で“希望”すら感じる。

全20話が終わったとき、多くの複雑な人間関係が絡むので、やっと終わった~って胸がぎゅっとするけど、鑑賞後は爽やかな気分になるとともに「観てよかったな」と思えるドラマでした😊

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