もうすぐ死にます:感想レビュー|胸がぎゅっとなる人間ドラマを観てすぐ書いたレビュー

観終わったばかりの余韻がまだ身体の奥に残ってる。
アマプラ限定で、なんとなく見始めたのにめっちゃハマったドラマを紹介します!
アマプラ独占作なので、すごく知る人ぞ知る感ありまくります。
「もうすぐ死にます」という直球のタイトルに最初はドキッとしたけど、実際に観ると“死”を語る以上に“生きる”を描いた作品で、気づけば自分自身の人生を重ねて考えていた。
誰もが色んなものを抱えてる。死にたくなるほど辛くても、「自殺」という手段は選んではいけない。

自殺大国と言われる韓国で制作されているドラマだけに、重いテーマでありながら、生きることの大切さを丁寧に描いたドラマでした。

今回はそんな作品を観た直後の熱が冷めないうちに、率直な感想をまとめてみました!

作品基本情報

原題:이재, 곧 죽습니다
英題:Death’s Game
邦題:もうすぐ死にます
配信:Amazon Prime Video 限定


キャスト紹介|豪華すぎる転生キャスト陣

  • チェ・イジェ(ソ・イングク)
    7年も就活に失敗し続けた30歳の青年。母子家庭で育ち、誤解から恋人とも別れることになり、住み家も失い心が折れてしまいます。絶望から自殺を選ぶけど、そこから「12回の転生」という罰ゲームみたいな人生を強いられることに。

  • 死(パク・ソダム)
    死神でも天使でもない存在。イジェに「転生」を与えて彼の生き方を見届ける役どころ。冷たいようでいて、人間をよく理解してる感じがクセになります。

イジェの転生先

  • 第1の転生:パク・ジンテ(チェ・シウォン)
    テガングループの御曹司。お金も地位もあるけど、それだけじゃ終わらない重さを背負ってる。

  • 第2の転生:ソン・ジェソプ(ソン・フン)
    エクストリームスポーツ選手。生と死の境目を体で感じるような人生。

  • 第3の転生:クォン・ヒョクス(キム・ガンフン)
    いじめられてる17歳の高校生。観ていて一番胸が痛くなるパート。

  • 第4の転生:イ・ジュフン(チャン・スンジョ)
    闇社会で暗躍するフィクサー。ちょっと映画っぽい雰囲気がある回です。

  • 第5の転生:チョ・テサン(イ・ジェウク)
    元テコンドー選手。濡れ衣を着せられ、不遇の人生を味わうことに。
    子供も大好きなイ・ジェウクの登場で大興奮!「死んでほしくない!」祭りにww

  • 第6の転生:赤ちゃん

  • 第7の転生:チャン・ゴンウ(イ・ドヒョン)
    広告モデルとして生きる転生先。イジェの元恋人ジスと再会する、大きなターニングポイント。

  • 第8の転生:チョン・ギュチョル(キム・ジェウク)
    天才画家だけど裏の顔は殺人鬼。ゾクッとする狂気回。

  • 第9の転生:アン・ジヒョン(オ・ジョンセ)
    警察官志望の刑事。正義感が強い分、葛藤も大きいキャラ。

  • 第10の転生:ホームレス(キム・ウォネ)
    社会の底辺から見た“生”を描く転生先。短いけど深い。

  • 第11の転生:※ネタバレ配慮で伏せます👀

  • 第12の転生:※ネタバレ配慮で伏せます👀

その他のキャラ

  • パク・テウ(キム・ジフン)
    テガングループのCEOで、ジンテの兄。表向きは完璧だけど裏の顔が怖すぎる。

  • イ・ジス(コ・ユンジョン)
    イジェの元恋人で小説家。イジェをずっと想い続けていて、転生後に再会する展開が切ない。

  • イジェの母(キム・ミギョン)
    女手ひとつでイジェを育ててきた母。母親らしい温かさが胸に刺さります。

あらすじ|“死んでも死ねない”12回の人生

主人公のチェ・イジェ(ソ・イングク)は、7年間も就活に失敗し続けて30歳に。恋人にも別れを告げられ、心がすっかり折れてしまいます。生きる気力をなくし、自ら命を絶とうとしたその瞬間、彼の前に現れたのが“死”(パク・ソダム)。

彼女(彼?)はイジェに「12回の転生」を与えます。つまり、死んでも死ねない。違う人生を何度も何度も体験し、その人の生き方や最期を味わうことになるのです。

転生先は大企業の御曹司だったり、いじめられた高校生だったり、スポーツ選手だったり…。ときには天才画家、刑事、ホームレスにまでなってしまう。成功や栄光を味わうこともあれば、理不尽な死や絶望を経験することも。

そのなかでイジェは、ただ逃げるように「死にたい」と思っていた自分と向き合い、少しずつ「生きるとは何か」「人と繋がるとはどういうことか」を考えていきます。

考察|死を描きながら、生きる力をくれるドラマ

このドラマ、一見タイトルからして重そうなんだけど、観終わってみるとめちゃくちゃ「生きること」を考えさせられました。

12回の転生って聞くとゲームっぽい設定だけど、実際はそれぞれの人生で「幸せ」「孤独」「理不尽」「愛」とか、いろんな感情をぎゅっと味わわせてくれるんです。金持ちの御曹司でも、いじめられてる高校生でも、ホームレスでも、結局みんな心の奥には同じような苦しさを抱えてるんだなって思わされました。

そしてやっぱり韓国って“自殺大国”って言われるくらい背景が重い国だからこそ、このテーマに説得力があるんですよね。「死にたい」と思うくらい追い詰められても、そこで止まらずに「生きる」方向へ意識を向けようっていう強いメッセージが伝わってきました。

あと個人的にすごい良かったのが、パク・ソダム演じる“死”。ただ怖い存在じゃなくて、なんか人間をよくわかってる先生みたいな雰囲気で。冷たいのに優しさも感じる、あのバランスが絶妙でした。彼女がいたからイジェの12回の人生が、ただの罰ゲームじゃなく「学び」になったんだと思います。

締め|観終わったあと前向きになれる作品

観る前は「タイトル重そう…」ってちょっと身構えてたんですけど、結果的には観てよかった作品でした。死をテーマにしてるのに、観終わったあとに残るのは不思議と前向きな気持ち。「生きることってやっぱり大事だな」ってシンプルに思わせてくれるドラマです。

エンタメとしてもテンポよくて最後まで飽きないし、俳優陣の豪華さも見どころ。ソ・イングクとパク・ソダムの掛け合いはもちろん、転生ごとに登場するキャストがみんな存在感あって、それぞれの人生に引き込まれました。

重いテーマではあるけど、観て損はないと思います。むしろ今ちょっと気持ちが落ちてる人にこそ観てほしいかも。